日々の事 25.06.20
2025.06.21
夏が来ましたね。
個人的には本当に大嫌いな夏。
騒がしい、暑い、パリピシーズン。
好きで続ける波乗りも
この時期は
無駄に日焼けをしてしまい、
日焼けが気になり、波が良くても
上がってしまう始末。
朝のまだ日が照らない時間を
狙いたいが、地形の特性上、
潮回りも風も気に
しなければならない湘南の場合、
好きな時間に入って波乗り
出来るわけもない。
いちいちスケジュール調整が
必要な時期。
仮事務所にしている建物は
年代的に無断熱で、
二階にはエアコンがなく、
スポットクーラーも焼け石に水、
見事にプラスマイナスゼロで
色んな紙が肘に引っ付いてきます。
何処にいても暑い暑い暑い。
早く、事務所を完成させなければ
と気持ちだけが焦りますが、
個人の希望通りにはいかない
生き物の現場です。。。
事務所工事
外部工事は左官作業真っ最中。
暑い中、作業させて御免。。。と
思いながらも、心の中では
持ち前のせっかちがこの暑さと
合体して、パワハラ気質な想いを
多々抱きながら現場にいます。。。
決して口にはできません。。。
暮らしの形 辻堂 (仮)
コインパーキングから
車も通れない小道を
抜けていくと現場に
到着する。
小道好き。
よくこの道に猫が
歩いてる。
この日もチャンス来た!
暑さで機敏に動きたくなくて
シャッターチャンスを
逃す。
紫陽花の季節ですけど、
空の色がなんかもう向日葵の
似合う色です。
ここでももう夏色です。
そんなこの現場の
この日の任務は木製サッシ付け。
道が狭い上に、最後の坂が難所で
運搬車が入れないので、弊社の
サッシ屋さんにお手伝い頂き、
サッシ屋さんの別場所の倉庫で
載せ替えて、サッシ運搬用の車で
いざ現場へ。
最後に坂の難所があって、
上がり切ったところで
電線に引っ掛かりそうになり、
木材で電線上げるも空しく。。。
結局、最後は人力搬入。。。
まあここまで車で
搬入できたからもう良し。
人力も慣れたもんです。
樹脂サッシを入れて、
どんどん外部を先行して
雨から暑さから逃げるように仕上げていきます。
アフターメンテ
弊社では、対処物件においては
1年2年5年7年10年と
定期メンテナンスをさせて
頂いています。
この物件のお施主さんは、
建築が大好きで、家を建てる際、
神奈川県の有名所の工務店や
設計士を検討し、ご自分の軸に
従っていたところ、なんか最終的に
しっくりこず、最後に私の
ところへ来てくれて、なぜか
しっくりしてくれて家づくりを
してくれました。
私の自宅とこの場所が
近かったというのも理由は
あると思ってますが、
この謎は、お聞きしても
未だに解明できていませんが、
おそらく私の推測ですが、
個人、もしくは工務店としての
スタイルというものをあまり持たず、
言葉悪いけど宗教染みておらず、
作り手としてこだわりや仕様、
設計施工一気通貫スタイル、
価格面などなど色々バランスが
取れていたんだと思っています。
合わせて、お施主さんとの
相性や価値観も突き詰めていくと
ズレていくことがままあるのですが、
最後までセンスも近しいものが
あったのもあると思います。
メンテの際に、口頭ではなく、
言葉にして図面に暮らしの
感想を書きこんでくれました。
図面は、個人情報なので
ぼかしますが、ぜひ見て
頂きたいコメント達です。
素材使いや、仕様、
あらゆるものを勉強されて、
一般的に「プロ施主」と
呼ばれるカテゴリーのお人でした。
打ち合わせは
毎回五時間以上やっていたと
思います。
そこに私のエッセンスを
注入させて頂き、この物件を
担当した遠藤大工も気合い入れて
頑張ってくれました。
結果、素晴らしい家の在り方と
暮らしになったと思っています。
ただし、メンテの有無は別物。
今の現代人は忙しいので
時短やメンテに手間がかかるものは
どれだけカッコよくても
そこに相当な愛がない限り
使われなくなる。
アフターメンテの時の
お施主さんの言葉たちは
私にとって情報の宝です。
そしてこの書き込んで
くれた図面は、今後の私の
家造りにおける
最高の伴走物となります。
20年この職種に就いていますが
未だに目から鱗情報が得れたり、
この素材、デザインは好きだけど、
耐久性に難有るなとか、メンテナンスの
仕方をもっと丁寧にお伝えしないとな
とか、本当に様々な感情が生まれます。
弊社の住まい手のほとんどは
忖度なく、良いことも悪いことも
言ってくれる。
そんな関係を構築できている
事が嬉しくもありつつ、
この物件も床下エアコンを
採用しているので、床下に
潜って不具合ないか、ハンディー
掃除機を持ち込んでの埃取り、
各種換気扇のフィルター掃除、
排水チェックなどのチェックも
忘れず。
作って終わりのような
家造りには興味ないです。
ただ、今後作れば作るほど
件数が増えていくアウターメンテ。
自分の体力の衰えと共に、
そこに恐怖を憶えながらも、
だからこそ、デザインや素材選びの
精度を上げて、メンテナンスが
発生しにくいもの、メンテが
しやすいものを採用し、永く
愛着を持って経年美化していける
耐久性のある暮らし造りに
注力をしていくことも
必要です。
これを全力でメンテナンスを
しなくてもいい側へ振り切ると、
要は既製品だらけの家に
なります。
こんな空しい家造りは
したくないし、私が関わる
必要性はないです。
それぞれのお施主さん、
住まい手さんに合った
落しどころや匙加減は
きっとあるはず。
そこをあきらめず、押し付けず、
提案していける引き出し
の豊富さと、線引きを間違えない
ようにするため、今後もこのような
貴重な情報を経て、次の家づくりに
ちゃんと生かすつもりです。
メンテへの面倒を超越する
家への愛を生ませる目に見えない
居心地も同居させるのも忘れずに。
私の誕生日は8月。
暑さへの耐性がそこそこあるのは
そのおかげかと思いつつ、
歳は取りたくないけど、
はやく夏終われ~って本気で
思ってます。