日々の事 25.05.08
2025.05.08
昨日から会社は活動してます。
GWは何かをインプットというより、
会う人に会い、ここ半年を振り返り
報告をしていく時間になりました。
不完全燃焼な数日でしたが
次のフェーズへときっと繋がる
であろう、時間の使い方は
できたと思っています。
そんなGWの一日、益子に
行ってきました。
益子か笠間か
陶器市にはなんだかんだ
毎年行ってる気がする。。。
もう器はあまり
要らないのだけれど。。。
益子までの運転道中、
気になる佇まいの建物を
間接視野で発見し、
通り過ぎて少し思慮。
ちょっと
戻るのめんどくさいな、でも
気になるな、なんか無二な
気がするってことで、Uターン。
おおお、戻った甲斐あり。
雰囲気よし!
うわ、素敵。
個人的に、畑にポツンとある
建物や道路沿いに機能性のみに
特化されているんだけど、なぜか
可愛らしい、美しい、佇まいが上品な
建物に目が自然と行ってしまう。
それらの建物は
勿論、デザインは機能性と実用に
特化してるから、あえて建物形状を
耐震だ、温熱環境だ、空間デザインだ
なんて、私達が普段家づくりをしていく
過程の各種デザインを考慮、コントロール
なんてしていないのだろうけど、
その意図しない形状が
美しさの一端。
おそらくこの建物は、
農作業小屋兼倉庫。
一階木造で二階ブロック造。
一階で農作業をし、二階で
保管していく。
小窓(ブロックの開口)を
通気のためにあけているが、
開け方とバランスが秀逸。
天窓的な要素を含み、
高低差を建物内で造ることで
重力差換気を生み、建物内の
一階から屋根までの空気の排出を
促す越屋根(屋根の上の屋根の事)
があって、実用のためなんだけど
建物外観を深く印象付けている。
内部は、ここから光が入り、
風が抜け、教会に見られる
ような光の落ち方をしているのでは
と想像する。
(さすがにこのご時世、
ズカズカ入っていけません、
見たかったけど)
そして、目を引く
下屋根の軒の深さ。
作業を効率よくしていくため、
四方にこれだけの軒の深い庇を
つけるているだけだが、
ここに外でもない、
中でもない中庭的な空間が
生まれ、夏には日陰を生み出し、
風が抜ける人の居場所となることが
妄想できる。
その実用的空間があるため、
建物重心が低く、とても、
素直で日本の建物らしい
実直な印象。
この無名の建築者による建物、
耐震上、これだけ一階と二階の
バランスが悪いと構造計算上の
数値上では耐震力おそらく0.1か0.2。
(国の目安は1.0です)
でも、いいのです。
実用的で素敵だから。
非経済的な形をしていて、
コスト上もロスが多い形状。
でも、いいのです。
機能的で人が集まりそうで
素敵だから。
デザインされてないのに
実用性と機能性に特化して
デザインしたら、美しくなった。
もはや、ずるいよ。
嫉妬します。
久しぶりに感動しました。
まさに
「用の美」。
海外にいくと、道すがらに
日本に住んでいると見ない形の
デザインされていない美しい
農家小屋や建屋をよく見ます。
そんな
名もないけど美しい小屋特集
を作ってみたい。
今回は
戻ってほんとによかったです。
(たまに戻って失望します)
折角の陶器市、当日雨で
行くことに満足してしまい
そうな雰囲気のなか、
ざっくり目当ての白なのか
グレーなのかの中間色で
釉薬がマットな感じの小皿を
見つけ、最低限を買いそろえ、
早速、家でトマトON。
うちのスケロク(猫)の
ご飯皿にも使えそう。
うん。素敵。
ただこのトマト、激マズ。
見た目だけ。
こういうの一番引く。
(道の駅で買いました)
がっかりしたくないから
トマトの目利きが出来るように
なりたい。
事務所工事
屋根も貼られて、
玄関の姿も徐々に見えてきました。
少しづつ少しづつですが
少しづつの積み重ねの結果でしか
生まれない、得られない
モノがあると知っています。
依頼をくださった
全ての仕事にその道筋を付け
積み重ねの結果をお返し
できればと思っています。