日々の事 25.05.31
2025.05.31
6月7日、8日に開催する
OPEN HOUSE。
お施主さんのご厚意による
内覧会ですが、
10時から16時までの12枠すべてが埋まり、
全く余裕のないオペレーション
になりそうで、今からドキドキ
しています。
なかなかお話できずに
次、次となりそうで
せっかく来ていただいた
のならせめてちゃんと見て
頂こうと、せっせと
積み重ねている日々です。
本日はその物件の
施主検査。
造作木部のお手入れ、
造作建具の調整の仕方、
設備品の使い方、掃除の
仕方などなど、自然素材を
用いるが故の暮らしの中で
生じるであろうメンテナンス
の仕方をご説明させて頂きました。
一通りご説明が終わり、
一息ついたころに、このお家
では階段下が一つの居場所に
なっていて、お施主さん家族が
そのスペースにしっぽり納まる
シーンが有りました。
提案は、奥様スペースのような
LDKの一画にあるワークスペース
のような使い方にしようと
していたのですが、お施主さんの
希望で造作ソファでしっぽり
納まるスペースになっていった
経緯が有ります。
階段下には床下ACもあり、
この建物は敷地の特性上、
斜めに壁を配置した方が
バランスが良く、その部分
の鋭角壁面であったため、
非常にコンパクトな居場所に
なりそうで、落ち着ける居場所に
なるだろうか。。。と不安視
していましたが、見事に
納まってくれました。
壁が斜めであることでの
おこもり感が増し、
視線が木製サッシと吹き抜け
側の解放感ある方向へ
抜けるためことで、かえって
コンパクトな空間ですが
居心地が増している印象を
受けました。
引き寄せられるように
この空間へ向かってくれたので
お施主さんが期待してくれた
居場所の在り方として
応えられたのかなと
少しだけ実感したような
気になりました。
私もこのシーンを見て
嬉しくなりパチリと。
人の幸せは非日常ではなく、
素朴な日常の中にある
この言葉通りの
ワンシーンでした。
人の幸せが生まれる
素朴な日常を醸造する
装置である家、そして
居場所づくり。
これらが醸造できる場所
を作れたかどうかで
お施主さんのその家に
対しての愛着も変わって
くると思っています。
その居場所をコントロール
していくような立場にあり、
責任の重たさを感じると
同時にやりがいでも有ります。
この家にはまだまだ
寝る、料理する、くつろぐ、
仕事する、etc,,,
用途は違うけど
そのような場所が
生まれていき、
レイヤーのように
重なり合い、それが
この家への愛着となります。
ようやく、一つの通過点。
依頼を下さった
お施主さんの暮らしの形を
作る過程での副産物、
OPENHOUSEですが、
内部の細かい仕上げと
外構・お庭工事もある程度まで
仕上げないとと思ってます。
折角、お施主さんの
ご厚意によりお見せできる
機会です。
出来ることをやれるだけ。
新事務所工事
ファサードの窓回り。
内部、コーナーサッシと船底天井下地。
屋根面の断熱材の吹き込み
と気密工事も完了し、
ダウンフロア部分に
居心地を創るための天井下地。
目に見えない居心地をもつ
居場所の造作には欠かせない
天井の高低と形状、
横への視線抜けとのバランス。
最後の最後まで悩んで
決めました。
天井が窓に向かって
双方から下がっていく
形状の船底天井のような
形状にして、自ずと
視線が窓へ向かっていく
ような仕組みとしました。
今のところは良い感じ
の高低感とバランス。
あとはこの場所に
座ったときにどう感じるか。
二か月後のお楽しみです。
少しづつ、少しづつですが
作り上げていきます。