日々の事 25.06.28
2025.06.28
事務所工事
木工事も色々佳境。
打ち合わせスペースのコーナーサッシ。
天井下地を組み、障子用の戸袋を作り、
仕上げのための下地作りをコツコツ。
出窓の加工。
この前にダイニングテーブルが来て
この加工で景色を切り取ります。
8月お盆明けあたりを
完成と狙って歩みを進めていきます。
弾丸 in 万博
ひたすら歩きました。
≒3万歩。
運動不足のふくらはぎ
が悲鳴を上げて、人混みの
わちゃわちゃ感に堪えるのに
必死で、建築目線での
写真や建物をあまり
見れませんでした。
行列にも耐え切れず、
結構、断念しました。
(イタリア館は3時間行列)
でも、私の生業、住居という
50年スパンを考えた思考から
一線を画す仮設建物だけれども、
心地よかったなと感じる
パビリオンに共通するのは、
動線のうまさと心地よさ。
各パビリオン、その国の
文化や今回のテーマに合わせた
仮設建築物が列挙し、
まるで有名なホテル1Fで
頼めるクラブハウスサンドイッチ
の断面を見てるかのような
色とりどりの建築物、
多種多様なの素材を用いた
建築物が並ぶが、
デザインが表層の見せるための
デザインで終わっているか、
デザインが見えるものを
デザインするのではなく、
見えない空気をデザインすること
が目的になっているかに
分かれていた気がします。
本来は博覧会なので見せるための
デザインで良いとは思うけど、
やっぱり仕事柄、建築における
動線や心地よさみたいな所に
心と身体が惹かれたように
思います。
私の生業の住宅建築の場合、
デザインとは見えるものを
デザインするのではなく、
見えない空気(居心地)
をデザインすることが
本来の目的で、形はその
手段でしかなく、その形が
目的ではないと思っている
所が有ります。
それを、万博本来の
見せるためのデザインと
見えない空気を創るための
デザインが上手く調和と
棲み分けが出来ている作り
になっているのに、仮設建築
とはいえ、その文化性を
魅せることに矜持を感じました。
フランス館は中庭、
サウジ館は外と内が
連動して中間領域の
生かし方が上手で
空調ではない風の抜け
などもあり、見てて
良かったなあと
個人的に思っています。
ちょいと足を延ばして
1970年の万博にも。
塗装だと思っていた部分が
タイル張りだった。
衝撃の事実。
造形物と思っていたら
ちゃんと内部を見たら
しっかり建築物でした。
この建物内部には、
エレベーター、階段、
避難通路、避難階段
など、もはや美術館。
手の部分もしっかり鉄骨で
作られていて。
元々の構造も
保守もメンテもしっかり
行われていて。
そりゃ55年もつわっていう
感想。
岡本太郎の想像力も
さることながら、
これを1年くらいで実現した当時の
建築技術者たちの凄さを
見せつけられました。
なんやかんや今回の万博は
言われてますが
建築目線で見た各パビリオン
を設計施工した人たちの凄さを
十分感じることが出来たし、
良い体験でした。
見えない空気のデザインの大事さ、
あらためて痛感してます。