私たちの家づくりは標準仕様を設けず、臨機応変に住まい手のご要望にお応えする手法を取っています。
なぜなら、当たり前だけどコストに直結するから。
ただ、費用対効果の観点から、神奈川県という比較的温暖な地域に一番適している仕様として外皮性能グレードHEAT20でG2グレード以上を一つの目安として設計しています。(UA値0.46以下)
勿論、住まい手のご要望でこれ以上のグレードも設計する事も最近増えてきていますが、ここをあまりにも偏って突き詰めていくと数字だけの家の評価に直結し、(数値は、費用をかけていけば比較的簡単にクリアできます。)家づくりにおいて最も重要な「目に見えない居心地の良さ」を浸食していきます。
費用対効果を思慮し、気持ちの良い空間デザインと断熱仕様はバランスを取って両立すべき事柄です。
バランスの取れた断熱性能を私たちでデザインし、担保することで住まい手ならではのオリジナルの部分に、しっかりとお金を回してもらいたいのが本音です。
その仕様にして得られる室温や体感温度なども幾度知見を深め、データを取り、住まい手に根拠としてご説明できるようにしています。
中古住宅+リノベーションの場合や注文住宅でも立地や建物の大きさでも考え方は変わっていくので適材適所で私たちの知見とシュミレーションを基に今の時代に求められる断熱性能を担保していきます。
耐震性能は構造計算により、科学的な数字を根拠にして耐震等級3、耐風等級2(共に最高等級)を基本スペックとして全棟耐震デザインをしています。
今や、住宅において耐震等級3と耐風等級2のスペックは、
当たり前の最低条件のように考えています。
求められる間取りや建物構造によって、耐震等級3や耐風等級2が確保できない場合もあって、全て自社で構造計算を行うことで柔軟にプランニングや空間デザインと連動させながらクリアさせる道を模索します。
気密性能は、断熱性能と同様、過大な費用をかけて数字を求めれば小さくすることができます。
数値で独り歩きをする指標の一つで実は窓の仕様や数にも大きく関わり、空間デザインや目に見えない居心地にもあまり宜しくない方向に作用してきます。
C値が0.1変わっても体感では全くわかりません。
そのため私たちは指標をC値0.6~1.0とし、神奈川で求められるレベルの性能を担保していきます。(床下エアコン採用時にはC値0.7以下)
「熱は薬」
かかりつけの医者から言われた言葉です。
その名の通り、熱(家に置き換えると室温)が一定だとヒートショックを抑制することができます。
家の大きさや間取り、窓の取り方、
1階と2階の関係性や居室の区切り方によって変容していくのですが、室内の温度差を2℃以下になることを指標にしています。
この数字は、家の気密性能と断熱性能が一定レベル担保されているとおおよそこの温度差におさまってくる指標です。
立地や間取りの環境によって、冬場の最も大きな温熱源である直射日光が取りずらい計画でもこれを補完する設備として床下エアコンがあります。
床の断熱を基礎断熱にして、基礎内を室内化し、温風を床下内に吹き込み、暖かい空気が上昇していく性質を利用して室内全体に暖かい空気を吹きあげていく手法。
エアコンの風が直接当たらず、風での乾燥がなく暖かすぎない一定の室内温度を保ちやすい。また、家庭用のエアコンを使うため、修繕が容易でどの設備よりも省エネ。床の表面温度にも寄与し、やわらかい床暖房のようなやさしい暖かさの床面となる。
この仕組みを用いる場合暖かい空気はそのままだと室内の高いところに滞留してしまうので、それを回収し、再度床下に送り込むカウンターアローファンを合わせてセットで設計します。
エアコンは、冷房用エアコンと暖房用エアコンでそれぞれ使い分けてそれぞれの季節1台でまかなえる温熱環境になるのが理想です。
アレルギーや花粉症のため、窓を開けられない住まい手には、熱交換型の第一種換気を設けるなど住まい手の暮らし方に合わせて設備をご提案していきます。
永く住み続けるために地盤調査を行い、必要であれば地盤改良を行い、安全性を担保します。敷地形状や立地によって改良の手法や金額が変わってくるので、
改良業者からの見積もりと内容を精査し、ご提案していきます。
(瑕疵担保責任保険の不同沈下特約と合わせて20年保証)
人体に影響のないホウ酸を防蟻材として使用します。
主原料はホウ酸塩鉱物で、安定した無機物なので分解されず揮発・蒸発することもないため、水分の無い条件下では効果が長期間に渡って持続するのが特徴。
木材に浸透し、腎臓を持たないシロアリや同じ木材を食害するキクイムシなどの食材甲虫、ゴキブリなどの下等生物、カビ菌や木材腐朽菌などにも餓死・死滅させる効果があります。
私たちは認定施工店として自社で塗布・散布していくため
適切なタイミングで適切な部位に確実な施工を行っています。
住宅瑕疵担保責任保険
構造耐力上主要な部分の瑕疵や雨水の侵入が見つかった場合、免責費用を除いて補償費が支払われる保険です。引き渡しから10年保証。
第三者機関による検査
私たちの家づくりでは、現場で設計通りの施工が行われているかの検査を第三者機関(住宅性能評価機関)交えてチェックしています。
基礎の配筋時・耐震金物完了時・断熱完了時・完成時
これにより、住宅性能評価機関から耐震性能と断熱性能が担保され、そこから
発行される書類を用いて融資機関や火災保険、地震保険、省エネ補助金などの
証明書としてお使いになれます。長期優良住宅も取得可能です。
完成時には社内検査・住まい手を交えての施主検査を実施し、お互いの確認を経て完成となります。
その際、独自の保証書を発行し、保証期間に基づき保障していきます。
勿論、私たちの設計施工上のミスから起因する不具合に関しては期間を問わず補修していきます。
アフターメンテナンスはお引渡しから1年・2年・5年・10年に定期点検させていただき、チェック項目に沿って確認いたします。アフターメンテナンスでお伺いすることは、私たちの過去の仕事の答え合わせの時間でもあります。
住まい方のお話や住んでからの感想など、皆さん良くも悪くもざっくばらんにお話してくださるので、今後の私たちの財産となります。10年後もご希望に合わせて訪問させて頂くので遠慮なく申し出ください。