私たちは、家づくりの全てを設計施工で分業せず行っています。
当たり前だけど、間に人が入れば入るほど伝言ゲームとなり、質は落ちていくのに、
建築費は上がっていくから。
会社の売り上げだけ考えれば、分業をして家づくりをしていく方が断然効率が良く、
自分たちが手掛ける棟数は増えます。合わせて、個人の責任と働き方など思慮すれば
自ずとそうなっていくのは致し方がないとも思います。
これは自分たちの志向だと思うのですが、家づくりの質はある一定レベルの建築力だと、
掛けた時間に比例すると思っています。なので私たちは1棟1棟にできるだけ時間を当て、
自分たちが考える質の良い家を作るという選択をしています。
加えて、建築費の事を思慮すれば、前述のように間に人が入れば
会社が入ればその分建築費は上がっていきます。
これだけ資材が高騰している昨今、専門で設計と施工を請け負う他社と
同レベルの設計力と施工力を持てば、設計事務所や工務店に分業する必要は
なく、むしろ質も確実に担保できる可能性が高まり、建築費も抑えれます。
多くの住まい手さんは、家づくりにおける粗利率を知ることは、難しいと思います。
こんな時代だからこそ
私たち自身が庶民であり、凡人であるが故、会社として業務を継続できる
程度の真っ当な粗利で質の良い家を作り続けたいと思っています。
これが、私たちにできる最大の企業努力であり、弊社に家づくりをお願いして
下さった住まい手さんに対してのメリットであり、私たち庶民の性分です。
ですので、そのデメリットとして、
1年間に手掛ける棟数は8棟から10棟しかできないのが実情です。
合わせて業務内容の特性上、突貫工事になるようなスケジュールが非常に苦手です。
タイミングによっては、お考えのスケジュールに合わせられないこともあるかと思います。
苦渋の選択ですが、体力と気力が続く限り、弊社にお願いしてくださった
住まい手にフォーカスし、この歩幅で進んでいきたいと思っています。