日々の事 25.03.31
2025.03.31
OPENHOUSE 平塚 3.29・3.30
無事に駆け抜けました。
当日二日間、前日までの夏日が
嘘のように寒さが戻り、家の
性能と床下ACの効果が存分に
わかる気候となり、住まいの持つ
雰囲気と相まって柔らかい雰囲気の
場所を作れたような気がしています。
来場者の方々の言葉、
口々に暖かいね~の言葉にも
現れていたと思います。
各部のメリット、デメリットを
ご説明させて頂き、その仕様と
システムがご自分たちの暮らしに
合っているか、選択できるよう
ご説明をさせてもらいました。
勿論、今回が契機となり、
弊社で一緒に歩みを進めて
くれればうれしいですが、
最少人数での運営のため
私たちの歩幅とクライアントの
歩幅が違うこともしばしば。
家造りをこれからしていく方々、
もう何年も家造りの試行錯誤を
している方々もいらっしゃり、
今回の経験や体感でどうか
一生に一回の家造り、これだけ
値上がりしていく建築費の中で
ご自分たちの居場所を作るんだ
という意欲を失わず、間違った
選択だけはしないようにして
欲しいなと思っています
この場を作ってくれたこの家の施主に
改めて感謝いたします。
ご協力して下さり、
ありがとうございました。
このような場所でお会いし、
ご説明していく機会に恵まれ、
改めて思うこと。
「伝える」です
世の中には建築士でない営業マンが家を
売る所もあるし、広告だけは異常に
上手な会社に属し、建築士であっても
自分の損得でしか動けない建築士も
いる。
この伝えるの差が、一般の方の
この会社、この建築士で家を
つくるかどうかの見極めに
なるような気がしています。
私ももういい歳で、今までも
手を緩めず、それぞれの場面で
真摯に向き合ってきたつもりで、
場数も踏んできましたが
どうしてもいまだに伝えきれないな
、もしくは伝わってないぞと聞く側の
顔の表情を見て思うことが有ります。
建築会社の代表として、
一設計士として
一建築士として、
一現場監督として
やはり一番必要なものは、自分たちの
行いをどう、かみ砕いて体現を持った
言葉で丁寧に熱意を伝えられるか
だと思ってます。
特にこのような場所では、
できる理由とできない理由を明確に
説明することが求められ、
そもそも家造りでは、建築基準、
建築条例、施工の技術的制約、
構造計算上の見地など一般の
方の理解が難しい場所を縫った上で
お施主さんのご要望、
目に見えない居心地、
温熱環境、
耐震設計などの
それぞれが決して突出することなく
良い均衡を保った状態までしていった
上に予算という背に腹は代えられない、
条件を内包しなければなりません。
その中には自分では経験したことがない
けれども、実際には出来る事も存在し、
その存在を知ってはいるけれども、
やらないという選択をしているものも
存在しています。
なので、自分の研鑽は怠れないし、
ただただ無知で知らないではなく、
知っていて検討したが、うちでは
合わないからやらないという状態に
しておくが必要だと思っていて、
それに出会ったときのために
琴線をより良く引っ掛かるよう
普段から磨き続けれことも
伝える
という行為には必要だと
感じています。
結局は、この仕事に対しての
プロとしての矜持なのか、とも思います。
奇抜なデザイン、驚くような空間
ではなく、周囲の目線が気にならない
陽だまりの縁側のように
気持ち良い場所がいくつかあり、
猫のように居場所を変えながら
人間と同じように良い歳の取り方を
する住宅を造り続けたいなと
思っています。
次回のOPEN HOUSEは
6月を予定しています。
OPEN HOUSEは
正直、エネルギーを使い果たすし、
体力的には厳しいのだけれど
良くも悪くも来てくださった方々の
言葉がダイレクトに伝わり、
自分の背筋を伸ばしてくれます。
歩み続けます。