日々の事 25.03.18
2025.03.18
先日、モノづくりを生業としている方と
打ち合わせをしていて、ふっと思ったこと。
クリエイティブな作業って
一言でいうと「思いやり」なのでは
ないかということ。
その方が、
使い勝手、持ちやすさ、手触りは良いけど
耐久性が悪いから、あえて別の素材で
手触りは少し落とすけど、耐久性を
しっかり出していくんだと話されていて、
お客さんが手にした後のことも思慮して
素材を選定し、作ったものの責任を
最低限金額に見合うよう全うし、
商品を作っていくという
ような話をされている時に
思ったことです。
なんだか、
一見、当たり前のことなんだけど
使っていくと「朽ちていく」っていう
表現がしっくりくるようなモノが
増えてるのでは?っと思うような
商品に出くわすことがママある。
住宅でも、
商品化された住宅で、
手に入れた瞬間はスタイリッシュ
に見えるのだけれど、見事に経年劣化?
朽ちて行ってる?みたいな家々が
散見される。
私の生業でいえば
・品ある空間デザインにしてほしい。
・あたたかくて、涼しくて
頑丈な家にしてほしい。
・この家に居る時くらいは、居心地よく
自分が自分で居れる素の場所であって
ほしい
・時がたつほどに経年美化し、
メンテナンスがし続けられる
家にしてほしい
etc・・・
数ある作り手の中から
選んでもらったのだから、その
お返しに施主がしてほしいことを
全力でしてあげたいし、私が予見できる
ことは事前に先回りして対策をしておいて
あげたいってまだ素直に思える。
逆に
設計ミス、施工不良、など施主が
家造りの過程の中で
してほしくないこと、
もしくは自分施主だったら、
作り手側にこれだけはしてほしく
ないことをゼロには出来ないけど
出来るだけゼロに近づける
仕組みと人的な努力をし続けるのも
家造りには大事なファクター。
全部、自分が施主だったら
してほしいこと、してほしくないこと
を想像していくと
クリエイティブって思いやりだ。
ってなる。
言い換えれば、
思いやりがない人は
一般的にクリエイティブって言われてる
業界に属し、有名人であっても
それはエゴであってクリエイティブではない
ということ。
年齢を経て、その業界に長くいると
どうしても頭でっかちになり、
謙虚さが失われ、
人に寄り添うが手間がかかるに
変容したり、エゴの部分や自分が
楽をしたいが全面に出て、それを
人に強要をしていくようになりがち。
いつもこういう人を私は反面教師に
してる。
仕事でお金が絡むと
優しい人は一杯いても、
思いやりのある人は
少ないなとも思う。
矜持の問題なのか、何なのか。
思いやりが多い人たちと
付き合うとストレスも少ないし、
変な軋轢や齟齬も埋まれにくい。
かすがい建築舎として
どのような人達と一緒に歩んでいくか、
スタッフ、施主、商社さん、職人さん、etc
一つの指針になるように思うし、
クリエイティブを諦めた人とは
ご遠慮していこうと思っています。
新築事務所工事の様子
少しづつ、少しづつ。
外部の耐震パネル、
屋根・下屋根、構造が
組まれ、様相が見えてきました。
全体バランス的には時間がない
中色々検討した甲斐があって
自己満足です。
木製サッシでコーナーサッシを入れる部分。
部屋内から見える屋根の見え方も
屋根に守られている安心感を感じること
が出来て、これはいい感じだぞと思っています。
この建物は自分たちがメインで使っていく
建物なので自己満足だらけで面目ない。。。
今週も将来の施主さんと話す機会に
恵まれます。
クリエイティブを忘れず、肝に銘じます。
これらの感じ方、受け取り方に
そもそも齟齬があるような関係だと
言うなればクリエイティブが無くなり、
言葉が悪いけどイートワーク