日々是好日
2025.02.11
「日々是好日」
- 過去を悔やまず、未来に期待しすぎず、現在を精一杯生きる
- 和やかな笑顔と穏やかな態度で過ごす
- 主体的に明日を作り充実した良き日にしていくために、日々計画を立て準備する
和やかな笑顔と穏やかな態度では
過ごせている自信はないが、
それに近い日々を毎日過ごそうと
努力してます。
先日、私用で母親と叔母、親戚が住む
奈良にとんぼ返りで帰省し、早起きして
時間を捻出し、慈光院を訪れた。
ここは良い。言葉がない。ほんとに落ち着く。
開門と同時に中にお招きいただき、
拝観料でお抹茶とお茶菓子を頂け、
住職と会話をしながら、この風景を
頂ける。
贅沢な時間です。
(この時期は足裏カイロ必須)
ほかのお寺さんではなかなかない
取り組みだと思うし、この押し付けない
おもてなしが居心地の良さの助長している
なといつも思う。
奈良のメイン所から離れているので
人も少なく、貸し切りでこの風景を
頂けるのも私がこの場所が
好きな理由だ。
私は大和郡山市生まれ、
奈良春日病院で生まれているため
至近の慈光院は言葉では表現しずらい
ルーツ感をここに来ると感じています。
軒の出の在り方、高さ関係、
外への開き方、ここにある建築物の
プロポーションも素晴らしく、
日本人ならDNAで居心地の良さを感じる。
住宅作家で有名な堀部安嗣さんも
著書のなかで慈光院を良い場所として
出していてうそやん!と思ったのを
憶えてます。
日々是好日という言葉、ここに来ると
思い出させてもらいます。
なかなか現代の家造りでは
そっくりそのままは難しいですが、
これに近い人の情緒を生み出せる場所を
暮らし造りの中に入れ込みたいと
思っています。
極論は、どこ旅行行っても、
いい場所に泊っても
結局、帰って家のあそこで
落ち着きたいっていう
居場所を造ること。
難題ですが、取り組み続けたいと
思っています。
現実の私の日々は、社名を変更し、
勿論幾度その経緯も説明をしながら
のことでなかなか腰を据えて取り組める
環境ではないですが、
なんとか限られた時間をやりくりしながら
日々是好日を実践し、頼って頂いている
方々の暮らし造りに集中しています。
昨日、冬晴れのなか上棟しました。
高台にあるこの場所から見える
隣の公園の大木と風景がこの家の
指針。
私はいつもこの上棟時に、施主と
打ち合わせして決めた窓の位置や
建物のプロポーション、その窓から入る
採光具合、抜け具合の答え合わせを
ドキドキしながらやっています。
他の職人さんたちや現場監督には
見えない風景と視点を一人で
楽しんでいます。
夕方、お施主さんと一緒に展望が望める
窓になる場所を一緒に見て、
「上手くいったね」って言い合いながら
ほくそえんでる時間がたまらなく
幸せでした。
さあ、ここからです。
お施主さんと二人三脚で造ってきた
図面をもとに、現場へ落とし込み、
ここから生まれる暮らしをしっかり
造っていきます。
余談
この家の外の玄関ポーチ。
猫侵入。
猫はなぜかコンクリートが乾く前に
コンクリートに乗りたがります。
家造りあるある
といってもいいと思います。
踏んでくれた場所は埋まってしまうところ。
だから仕上がりに影響もなく、あー久しぶりに
やってくれたな!って微笑ましく思いました。
同時に
猫飼いとしては、足裏に付いていると
思われるコンクリ、大丈夫か?
カピカピになってない?
綺麗に取れたか?
って思ってます。
そんな日々を全力疾走中です。