日々の事 26.02.23
2026.02.23
湘南にて計画中の終の棲家。


平屋+一部二階のようなロフトような、
日本家屋の風景の一つ、
越屋根の雰囲気をもつプロポーション。
この形状は、
歳を重ね、足るを知るっていう
事がおおよそ解かってきた
世代同士、終の棲家を作るという
テーマのもと、何もないところ
から、かなり密な
コミュニケーションを取ってきた
結果の形。
縦長な土地形状のため
東側に京町家のように中庭
を設け、朝日をしっかり
取り込み、明るすぎない
落ち着いた光量の暮らしを
見据えています。
この土地に対して
このような家を提案できた事、
すごく自分でも
しっくり来ています。
このサイズ感とこの形状に近いものを
お互い想像しながら、
一から土地探しをはじめ、
土地の見方や環境の在り方を
擦り合わせして、その後は
お金の事、暮らしの事、色々な
部分を擦り合わせしてきた。
土地を探す前からこのイメージを
共有できたことは、齟齬を生まない
家づくりの理想の形。
当然、途中の見積もり計上などで
壁はあったけど、なんとかここまで。
夏秋くらいから打合せを初めて
来年には着工できるように。
詳細を決めていくのが
本当に愉しみな物件。
暮らしの形:上白根にて
雪の日の風景。

暮らしの形:湘南 某所にて
雪の日の風景

住まいという安全地帯に
守られながら変化のある
外社会の風景を愛でる。
車や家に
守られながらの大雨。
守られながらの台風。
なぜかそんなとき、
心の平穏、幸福感を感じる
のは私だけでしょうか。
この時は
外が雪でマイナス温度の中、
家の中は20度前後で
ぬくぬくの安全地帯。
このギャップがあれば
あるほど幸せ度が上がる
気がするのです。
それぞれ別の家の風景で、
これを狙った窓ではないけど
このような化学反応が起きるのは
偶然ではないと思っていて
窓をどう設計するかという
ことが、いかに家での暮らしに
直結し、目に見えぬ心地よさを
生むか、こういう時にも
しっかり認識させられます。
周辺環境のなかでの
家の在り方や家の暮らしを
模索するときは、やっぱり
窓から始まってる気がしています。
窓の設計には実はお金が
かかってません。
勿論、窓の部材費はかかり
ますが、どこに窓をつけて
どの大きさで、どの開き方で
というのは設計者の裁量に
大きくかかっていて、それに
よって大きく家での居心地、
暮らしの在り方が
変わってくるので、とても
おおきな無料の裁量なのです。
窓をどう設計するかは、
どれだけそれに真剣に向き合って
きて臨床試験やトライ&エラー
をしてきたかの経験則だと
思ってます。
窓一つでフェルメールの絵の
ような窓辺空間が生まれます。
住まい手と作り手の
価値観が合えば、
無料で手に入れられる
窓辺の気持ち良さ。
見え方、在り方、
光の量、通風量、換気、、、、
正直、窓の設計は激ムズです。
言葉じゃないし、
ロジックでもない。
自分が住宅設計施工の
超零細企業の社長を
していて思うことですけど、
会社の経営というものが、
売り上げや利益、はたまた
タイパ、コスパでしか評価
されないとなると、できなく
なることって結構あります。
その一つが、
窓辺を考えること。
せっかく
かすがいの門戸を
叩いてくれたのなら、
是非提供したい価値の一つ
として窓は一緒に考えよう!、
そして職務として
「これはやらなきゃ」て
思ってます。
宗教みたいな家の在り方や
考え方にはお付き合いは
できないし、ボランティアでは
ないからただの御用聞きには
なれないけど、
この価値観を共有できる人には
このスピリッツみたいなものを
上手に利用してほしいと
思っています。
かすがいが
他社と自分たちを同時に幸せに
する共同体になれば、この上なし。
