日々の事 26.02.16
2026.02.16
春が3歩進んで2歩下がる
今日この頃。
個人的に
冬の凛とした空気や
人があまり出歩かない
季節感が好きで、冬が
終わるさみしさと
春が肌感覚で近くなってくる
ソワソワ感がある季節感。
春はなんだろう、
やり直すような
生まれ変わるような、
新入生のような爽やかな気分になる。
色々なバイクに乗ってきた
バイク乗りが最後に
行きつくのがカブと
言われてる。
英国車乗りが最後に
行きつくのはミニ。
玄人は原点に。
変態は素に。(←私たぶんこれ)
グルメな人はお茶漬けに。
住宅だと
基本設計・形態がシンプルで
使い勝手、耐久性が優秀、
かつ在り方・佇まいが
普遍的で美しい。でしょうか。
私達の行き着く場所は
何処だ。
春と同時に
贅肉を削ぎ落とすように
冬の重ね着を脱いで、
とっ散らかる冬着を横目に
ちゃんと達観した場所に
行き着くよう漕いでいきたい
小川の家
3世帯が住まう、
ギター工房併設二世帯住宅。

30坪程度の大きさのお家なら
いつも1日で完了する上棟も
60坪近いこの家はやはり無理。
日曜日を挟み、2日間かけて
上棟していきます。
途中、予定の材料が入ってこない
事で先に進めなくなり、
手が止まり2時間、
この日、10人以上
いる大工さん達が右往左往。
私たちも、もちろん大焦り。
弊社でも1年に10棟程度
上棟していて、計20年。
こんなの20年やってるうち、
一度もないレベル。
その必要な材料は、
新しく作ると夕方になり、
今日1日が無駄に終わる。
あれこれ試行錯誤
していた矢先に連絡。
材料屋のほうで取り違え
別現場へ行っていたことが
判明。
たまたま県内の川崎の
弊社とも全く違う現場に
あることがわかり、
13時にはそれが
現場着。
もう、やめてよ。
言葉じゃ伝えきらん。
精神的な疲労が半端なし。
誰かの日頃の行いだよ~これは!
って偉そうに現場で言ったけど
私の可能性もある?何かした?
いやしてね~し!みたいな。


なんとか前に進み、何とか棟まで。



2日目も無事に屋根が進んでいます。
いつもなら屋根下地を組んでから
ですが、ちょっと早めの儀式。
この家の住まい手家族も
揃い、四方清めから写真撮影。
今回の材料未達でまず最初に
顔が浮かんだのは施主一家の顔。
きっと一生のうちに
何度もない上棟。
彼らがそればっかりは
致し方がないですよね、っていう
慰めをいう残念そうな顔が
目に浮かび、いやいや、何とか
しないと、何とか進めないと、
でも品質落ちたらだめだ、
みんなの前では狼狽した姿
見せれない、落ち着け~俺って
いう時間でした。
(きっと皆さんもそんなシーン
ありますよね。お疲れさんです。)
なんとか恰好がつけれて
良かった、同時に誰とも
わからない取り違えた人に
対して怒りが沸々。。。
テメ~〇〇〇!
一先ず、
無事に住まい手に対しても
面目が果たせて、心から
ホッとしました。
この上棟ってやつは
一つでも何かが足らないと
こうなる。
だから、20年やってても
いまだに緊張して前日、
眠りが浅くなる。
自分の息のかかった人々
だけでなく、依頼した
知らない他人も大勢動くから、
準備もしようがない部分もあって
まあピリピリする。
さあ、こんな経験を
した結果の私たちの
行き着く先は
いずこへ。
安寧が良いけど、
面白い安寧がいいです。
先日の雪の日、
年末にお引渡しをして
外構工事をしていた物件の
雪景色。


縁側で腰を落とし、
塩豆大福と渋いお茶があれば。
安寧だわ、これは。
