日々の事 25.11.21
2025.11.21
仮称 新町の家
12月の中旬のお引越しに向けて
仕上げ工事真っ最中。
日々、仕上げ工事が入れ替わり、
立ち替わりで、音はそんなに
しないのだけれど、
隠れていた部分が見えてくる部分、
想像していた通りでホッとして、
建具が入り、家具が入り、
照明が付き、日々空間が
少しづつ景色が変わる。
傷がついていないかも、
姑の目でチェックしながら。
造作キッチン、工事中。
この家は白面材+栗の引手。

一番現場が
静かに熱くて心が騒がしい時間。
この時期、冷え冷えの
鉄骨階段。

丸みを帯びた木製笠木を
手摺の頂部に被せる。

鉄+木材の異素材が生む
木だけでは生まれない
造作感が増し、手触りも
触覚も気持ちよい。

鉄骨を用いないと絶対に出せない
華奢でスマートな階段の見え方。
でも、鉄骨だけでは
冷たすぎて敬遠していましたが
色見も薄いグレーをベースに
木と融合できると
これはこれで有りだなと
思っています。
正面にある1Fと2Fを貫く
スリット窓。
東を向いていて
朝日を気持ちよくリビングに
届けてくれるはず。
ここの床は
ウール100パーセント
カーペット敷。
この華奢な階段と
カーペット、陽光の
融合が楽しみです。
あと少し。


能ヶ谷の家


いよいよ、実施設計(詳細打合せ)に
入っていきます。
南面向きで高台に位置し、
敷地が長細く、
裏側も空地になっていて
北庭として計画をしている
ような非常に贅沢で稀有な
配置計画をしている家。
半面、北側斜線がきつく、
裏側の高低差の条例もあり、
意外とこの大きさ、この配置
じゃないともう成り立たないね
っていうほぼ正解なんじゃないか
と思うような配置計画。
すでに
出会ってから一年。
いよいよです。
二週間に一度の目安に
計6回から7回の打合せ。
耳から煙が出るくらい
思い悩み、今後の自らの暮らしと
生き方を真正面から
見つめ直す時間でもあります。
苦しくも非常に楽しい時間です。
外壁や屋根の仕様、窓の色、
窓の大きさ、開き方などから
外部仕様から始まり、
造作の仕様、木の種類、
引き出しの深さや高さ、
内部全体の色みから
珪藻土の色み、建具の仕様、
家具の仕様などなど、
内部仕様打合せが続き、
ある程度まとまれば
次は照明・電気計画。
照明の明暗、光の種類、
器具の選定、スイッチ、
コンセントの高さや数、
位置など。
これでようやく一周して
再度、再確認と
外部内部造作電気を
違和感なく整頓させて
行き、最後に外構。
2割くらいの内容を
上記のように文にするだけでも
目を少し背けたくなる
くらいやること満載です。
この時ばかりは、
いや家が完成するまでは
私も僭越ながら
その家族の一人となり
真剣に皆さんと討論し、
大きなお世話かもと
思いながらも後悔を
してほしくないため
失敗談や後悔談、経験談、
数をこなしてきたからこその
見えた景色や仕様などを
織り交ぜながら施主の
暮らしに寄り添っていく
時間となっています。
あれ、仕事のわりに
責任が重たすぎない?
重いよね?重いじゃん!
ってひょんなことで
たまに発狂したくなりますが
数ある作り手の中から
弊社を選んでくれ、急げない
私たちの会社体質を理解して
待ってくださり、ようやく
実施設計に至る方々ばかり。
なので、ただただ
期待に応えたいのと
自分の生業に嘘つきたくない
感じです。
この家は
春の着工に向けて
一歩づつ一歩づつです。
明日からの三連休は
ご新規のPLAN出し、
工事検査、イベント出席、
詳細打合せ、リノベーションのご契約と
まあ盛り沢山の内容。
インフル猛威、まじで
怖すぎますが、しっかり
予防して過ごしていきましょう。
