ここでの暮らしが実現したら
住みたい家の在り方や姿など
A4プレゼンシートにまとめられた
ものを携え、お見えになったこと、
今でも覚えています。
お若いけどなんて達観した
思慮を持った施主さんなんだろう。。。
初見の印象でした。
いくつか鎌倉内で
候補地を見て回り、駅、海、お子さんの
保育園などそれぞれへのアクセスを
考慮し、神社さんの山の緑・裏手にある
側道の散歩道など周辺環境を加味して
この旗竿敷地に決定されたそうです。
その後、
敷地調査をさせて頂き、目に見えない
法的なことや、家の配置や大きさなどを
ざっくりご提示させて頂き、申し込みに
至り、本格的にプラニングを進めて
いきました。
PLANを入れはじめて
最初のPLANで施主の要望や
建物大きさ、一部斜めになる
敷地に対しての建物の在り方、
北側に臨む緑の借景や目線の抜け
を生かす周辺環境を取り込むような
設計などが自分なりに上手くいったぞ
という手ごたえが有り、
施主も無駄と過不足のない建物の在り方を
気に入って下さり採用して頂きました。
この間に
お子さんも産まれ、色々な
価値観の変容が有ったことでしょう。
その中でも変に偏ることなく、
自分たちの価値観をすり合わせ、
匙加減を調整し、落とし所も
見つけていける夫婦。
自分の同年代だったころと
比較しても、達観してる、
この方たち人生二週目なんじゃ
ないかと思った時期も有るくらい。
今後もこの家をBASEにして
彼らなりに彼らの人生の舵を、
そして暮らしも上手に住み熟して
行くことでしょう。
私自身もいつまでこの道に
携われていられるかわからないけど
この家の経年美化と彼らの更なる
達観ぶりを定期点検も含めて
作り手としての責任をもって
見届けていく所存です。