海のそばで新たな暮らしを送るべく、

土地の候補を携えてご相談くださいました。

 

人生の酸いも甘いも潜り抜け、たどり着かれた

印象を受けました。

 

60代ご夫婦と猫二匹の終の棲家。

 

建築会社の役員を務められる

ご主人は、ご自分の会社ではなく

私に自邸を依頼して下さったのは

正直驚きでした。

 

奥様も元来、暮らし上手な方で

そんなお二人の期待に応えられるか

一抹の不安はありましたが、

設計士が3人いるような打ち合わせで

それぞれの経験や実体験を持ち寄り、

時には素敵な奥様のスケッチ付きで

逆提案までしてくださいながらの

打ち合わせでした。

 

経てきた経験、ご自分たちの使いやすさを

真っすぐお伝えくださり、普段あって然るべきもの

を無くしたり、私の経験則だけではなかなか

生み出せない本当の意味での

オーダーメイドの形になったと

思います。

 

同じ猫という、いじらしくて可愛らしい

なんとも言葉で表現しずらい存在感のある

家族と暮らす私にとっても猫にとっての

QOLも同時に学ばせてもらいました。

 

いつか波乗りをするんだという

ご主人のために外シャワーも設け、

準備万端。

 

いつか一緒に海に入れたらと思ってます。

 

都会で社会と戦う戦士の娘さんお二人も

週末にはわざわざこの家に戻ってこられ、

英気を養って戻っていかれるという。

 

いつも人格者だなと思うお二人。

そんなお二人が待つ、実家が有れば

戻ってきたいよねと思える場所の

一端に携われたこと、とても

嬉しく思ってます。